カイロプラクティックはマッサージ等の行為は行いませんが、面白い記事が載っていましたので、載せてみました。
あなたの肩こりマッサージ法は間違っていないだろうか?
長時間肩が緊張すると、筋肉が縮み血管を圧迫する。
すると血液の循環が悪くなり、筋肉疲労物質である乳酸が流れず筋肉中に溜まってしまう。
その結果、感覚神経を刺激し、肩に痛みや張りが生じて肩こりが起こる。
横浜市のある主婦は、子育てや仕事に追われ年々肩こりが悪化しているという。
そして今やビールびんで叩かなければ気持ちよさを感じなくなったというのだ。
肩の圧力を測ると8.7kgとスチール缶がつぶれるほどの圧力を示した。
さらにサーモグラフィーで肩の血の流れを見ると両肩とも青く血の流れが滞っている状態を示した。
筋肉の硬さを筋硬度計で計測すると平均数値60に対し、筋硬度は83と高い数値を示した。
肩の乳酸値を計測すると平均値1.5mmolに対し、5.6mmolとかなり乳酸が溜まり常に痛みを感じる状態だった。
だが始めは軽く揉むだけで気持ちよさを感じていたという。
東京学芸大学・宮崎義憲教授によると、この主婦の肩こりは間違ったマッサージのやり方によって起きた肩こりのリバウンド現象が原因だという。
肩こりのリバウンド現象、そしてそれを引き起こす間違ったマッサージとはどういうものなのだろうか?
1. 一点集中型マッサージ
コリを感じた部分だけをマッサージすること。
この「一点集中型」が肩こりのリバウンド現象を起こす最初のきっかけになる。
プロのマッサージと「一点集中型」を詳しく比較検証すると、全体をもむプロのマッサージはそれによって血流が全身に周っているのに対し、「一点集中型」はマッサージしていない部分が目詰まりを起こし、乳酸が再び筋肉中に戻ってしまっていた。
さらに同じ箇所をマッサージすることで、新たな疲労物質が大量に発生、よりひどい状態になる。
2. 強いマッサージ
一点集中型により筋肉内の酸性値が上昇し、筋肉はさらに硬くなってしまう。
そのため、さらに強いマッサージを求める悪循環に陥る。
この時の気持ち良さは、痛みを抑える物質β-エンドルフィンが脳から分泌されていることによるだけで、肩こりが解消されているわけではないのだ。
3. 筋繊維の変化
強いマッサージを続けると、筋繊維は断裂、炎症を起こしてしまうことがある。
断裂した筋繊維はそれ以上の断裂を防ごうと太く硬くなる。
その結果、筋肉の弾力性や柔軟性がなり、鉄板のような硬い筋肉に変化してしまうことがあるいうのだ。
事例の主婦はこのような肩こりのリバウンド現象で重度の肩こりになってしまったと考えられる。
では、肩こりのリバウンドが起きない簡単に自分でできる正しいマッサージ法とは?
まず始めにマッサージ前に全身の血行を良くすること。
全身の血行を良くするのが温冷浴とされる。
温冷浴とは約40℃の温浴と約20℃の水浴を交互に繰り返す入浴法。
まず約40℃のお湯に2~3分つかり、次にシャワーで約20℃の水を2~3分浴びる。
これを5回程交互に繰り返す。温度差とシャワーの皮膚刺激で血管の拡張と収縮が活発になり血液の循環が促進される。
準備が出来たら、いよいよマッサージ。
1. 足の指や足の裏、手の平や指を揉みほぐすように5分間マッサージする。
体の末端の血液の流れを活発にしておくと滞っていた部分の血液が流れやすくなるのである。
2. 首から肩先に向かって優しく手のひらで5分間さする。
最初は軽くそして次第に力を加えていく。この皮膚刺激だけでも老廃物が取れるほど充分血行は良くなるという。
3. 血行がよくなったら硬くなった筋肉を痛くない程度の力でゆっくり揉みほぐす。
硬い筋肉をほぐすと同時に筋肉の中に留まっている疲労物質を浮き上がらせることができる。
4. 筋肉から老廃物が浮き上がったら血液と共に流れ出るようにする。
そのためには、肩をまわし筋肉を動かすと血管のポンプ作用が働き疲労物質を遠くまで流すことができる。
また足の屈伸運動も行うと全身の血流が良くなりより効果的。
こうした約20分間のマッサージを週一回のペースで続けることで軽い肩こりからひどい肩こりまで症状を改善することができると考えられる。
しかし最も大切なのは肩こりを未然に防ぐこと。
肩の筋肉が緊張していると気づいた時,皮膚をなでたり、肩を回し血行を促進させることで、老廃物をいち早く流し去る。
デスクワークなどの場合、姿勢が悪いと血行が滞るため、イスの背もたれに座布団など丸め背骨に沿って立て姿勢を整えることで肩こりを防ぐ効果がある。
このように正しいマッサージを行うことで肩こりを和らげることが出来るのだ。
F.E.R.C Research Report File No.0705 より
以上が引用した情報ですが、これは肩凝りだけに収まりません。
これ以外にされる事がいいと思う事に、筋肉ストレッチを勧めます。
ストレッチに関しては、それに関連する専門書がありますから、それを購入して自分で試してください。
また自分でやれる範囲で、何もその本に書かれている形態でしか出来ないというものではなく、ストレッチで必要な事は、その筋肉を元の長さに戻す事にあります。
そうする事で、筋肉が使用されてから、緊張している状態で、筋肉は少なからず短くなっています。
筋肉は縮むのが仕事ですから、少なからず縮むことは、その筋肉としての仕事が十分出来ないという事に繋がります。
その為に力が出ないということにもなります。
それで、ストレッチをして、筋肉の長さを元の長さにするという事が必要に成ります。
このストレッチをしっかりとしますと、筋肉は柔らかく、しっかりと縮み、筋肉運動が完全に行う事が可能になります。
これで、筋肉の中にある血液がしっかりと流れるようになります。
流れる事で、血中に溜まっている乳酸が流れ出し、静脈を通じて肝臓に運ばれ、乳酸は分解される事になります。
マッサージにおいて重要なのは、リンパの流れをよくするということも大事な要件になります。
リンパは体の免疫にも防疫にも重要な役割を担いますが、疲労物質を運ぶ事にも関与しているようです。しかしそれは重要な仕事ではありません。
ただ、マッサージ効果でリンパの流れをよくすることは十分ありますので、その結果静脈血の流れが良くなって、リンパの流れも良くなることは当然ですから、マッサージをしっかりと行う事は大事でしょう。
理由はリンパ管が左右の鎖骨下静脈の所に結合している事が上げられます。それによって血流の助けで流れるという事に繋がります。
女性の場合には、液化リンパの流れをスムースにする事が必要だと思います。
どうしても乳癌の問題に関係しているようです。
ただ発症してしまうと、かえって転移させてしまうので、過度な刺激は厳禁かも知れません。
しかし癌と言っても自分の細胞組織です。
癌を克服するにも、心と体の問題は切っても切れない関係ですから、体の快復だけではなく、心の快復をも図って行く事が重要な問題になるようです。